カラスウリ(烏瓜)
ウリ科のつる性多年草。本州以南の各地、沖縄、台湾、中国に分布し山麓などに生える。
根は塊状に肥厚。茎は長さ三〜五メートル、巻きひげで他物にからむ。
茎、葉ともに白色のあらい毛がある。雌雄異株。
夏の夕方、葉腋に花冠の五裂した白色花を開く。
裂片の縁は細かくきれて糸状に垂れる。
果実は長さ五〜七センチメートルの楕円形で秋に赤く熟す、
漢方では根を土瓜根(どかこん)、瓜呂根(かろこん)といい、通経・利尿・排膿剤に、
種子は土瓜仁といい、巖痰(きょたん)・鎮咳・鎮痛剤にする